Kenny’sのマスターに券をもらったので(有難うございます。最高の現物支給)、六本木国立新美術館のゴッホ展 私はこうしてゴッホになった に行ってきた。
マスコミにとりあげられているし、パンフレットにも書いてあるのだが、ゴッホが独学でビゼーを初めとする先達を尊敬し模倣し、印象派など周りの凄い画家からの影響をもろに受けそのまま作品に反映させながら、いかにしてあの独自の線と色彩と強烈な説得力を得たかを検証するという壮大な展覧会である。
一番驚かされたのは27歳で画家になることを決意した直後の稚拙なビゼーの模写だった。よくこの線と描写力で27で決意出来るなという感じである。ここからわずか10年たらずで神の領域に達するわけである。いろいろ考えさせられずにはいられない。
もうひとつ驚いたのは広重を初めとするヨーロッパに渡った数点のゴッホにも影響あたえた浮世絵だった。順番にずーとヨーロッパ人の絵画を見てきたあと急に浮世絵を目にすると、その大胆な構図、スケール感、色彩、緻密な描写、そしてポップ性、同時代なのに全然先を行っている感じがした。
鎖国していてこれだから、同じ日本人のDNAを持っていることに誇りを覚えた。(でも自分はゴッホ系かもしれない。失礼!笑)
まあ浮世絵の人達も西洋絵画をかなり研究していたらしいから、どっちもどっちかもしれない。
ゴッホ展は今月20日まで。
その後けやき坂へ。
すみませんツリー好きなもんで。