月曜

僕と同い年の有名経済誌の編集長が、ペンネームを使って書いた青春小説。

大学のゼミで一緒だった7人。そのうちの一人が脱サラして開いたレストランの開店記念パーティーで、卒業以来7年ぶりに再会する。
彼等の背負っている重荷は大きく、読んでいるこちらまでブルーな気持ちにさせられたが、ラストはなんとも言えない
爽快感がある。

さすがに色々な職業や人物を取材してきた専門家が書いた小説だけあって、現況の社会・経済情勢が絡むところには
圧倒的なリアリティがあり、ストーリーの骨格を作っている。
あわせて情感のある、いくつかのシーンは、何度も読み返したくなるような魅力を持っている。

登場人物たちの世代(30歳前後)だけではなく、全ての世代にオススメできる。